「社会貢献でメシを食う」
- 作者: 竹井 善昭,米倉誠一郎
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/09/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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最近読んだのがこれ。
もう本当に社会貢献を仕事にしたいという思いがね、
よりクリアにより強くなりました。
今は社会貢献にかかわりながら働く形が多様にあり、
しかしどちらも相当なスキルが必要なので
まずはプロフェッショナルになることが大切
どこに進んでも、正直社会貢献の仕方は在るので
自分がどの分野に強くなれるのか、
また、どの分野なら成長できるのか
探りたいなぁと。
ゼミは国際金融・経済の専門で、
以前は食わず嫌い的な感じで苦手だった分野なのだが、
ビジネスをやる(かもしれない)にあたって金融の知識は重要だと思うので
その分野に強くなれたらな、と。
大和証券が行っているワクチン債というBOPビジネスがあって、
これはアメリカの院で金融を学んできた人が企画したものだから
全然レベルは違うのだが笑、まあ例えばそうやって専門分野の知識を活かした
BOPビジネスもあるわけなので
やっぱり実践重視に偏らず、学問もしっかり取り組まないといけないのだな、と。
大学生のうちに勉強できることはしておかないと。。。
ちなみにこの本、気に入ったので購入したい。
The BIG ISSUE
少し余談から。
昔はブログを書くのが大好きで毎日書いていたのだが、
最近はiPhoneで長文を打つのも億劫だし、ノートパソコンで打つならすぐ済むけどノートパソコンにゆっくり向かう時間がない(笑)
(持ち歩くには少し重すぎるノートパソコンを使っていることもあり。)
せっかく始めたのに
そしてわりといろいろ書きたいことはあるのに
なかなか記事が書けていない…
さらに言い訳をすると、日記じゃないから、
書いているうちにいろいろ引用や調べなきゃいけないことや、
言葉を選ばなきゃいけなかったりして、
ひとつの記事を書くのにいかんせんまだまだ時間がかかる。
という言い訳がありまして(笑)
とりあえずいまは書くことを習慣づけるのが先かな、と。
なので、本当にメモ中のメモもあげていきたいと思う。
あとで追記したり。
まだアクセス数がほぼないこの時点で無駄(?個人的には無駄ではないが、メモ代わりなので。でも見る人からしたら無駄な)更新をして書く習慣をつけようかなと思う。
そういうわけで書きやすい身近なお話を。
もうご存知の方もだいぶいるかと思うが、
「ビッグイシュー日本版|BIGISSUE JAPAN」について。
私の住んでいるところや通学圏内ではなかなか見かけないんだよなぁ。
この前、やっと発見して初めて購入。
高校生の頃は、予備校の近くにいつも販売者さんがいて、
片手に掲げた雑誌と首からさげた値段を書いたボードから、何かを売っていることはわかったのだが、その意図は全く知らなかった。
「物売るのにそんな無愛想な顔して一言も発さずに突っ立っていて、何がしたいんだろう」
とさえ思っていた。
何をきっかけでそれを知ったのか忘れてしまったけれど、
それがBOPビジネスのひとつ(私の中の定義づけなので一般に言われているかは不明)だと知った。
その事業というのは、いわゆるホームレスの自立支援で、販売者はもともとホームレスの方たちである。雑誌の売り上げの一部が販売者の収入となり、それによって自立してもらうことを目的としている。
高校生の頃は一冊500円だったのだが、最近久しぶりに見かけたら300円になっていた。
売り上げが伸びないんだなぁ。
雑誌の販売なんてただでさえ難しいと思う。
この前初めて買って中を読んでみたとき、詳細は後述するが、内容自体もなかなか面白いものだったので、普通に雑誌を読みたい気持ちでまた購入したいと思っている。
しかし、初めて手に取る人がどれだけいるのだろうか。
街頭販売しているので、他の雑誌よりもはるかにその名前の認知度は高いはずである。
でも最初の一冊を買う機会がなかなか得られないと思う。
高校生の時の私は、その雑誌を売っている男の人たちがすごく怖く見えた。
でも、その事業の意図を知っていたらまた違った見方をしていたかもしれない。
だから私は拡散している。
FBでも以前に投稿したけど、
そのためのブログでもある。
知ってもなんとも思わない人もいるけれど、知ったら違う行動を取る人もいるだろうから。
無知は罪だ が口癖だったあの先生の言葉の意味が少しわかった気がする(笑)
知らなければよかったこともたくさんあるけれど、
知識としての無知は時に罪になることもある。
BIG ISSUE、見かけたら買ってみてほしい。
普通に雑誌として面白かったりする。
もう販売されていない版だとおもうから購入した版の中身を少し公開
女優 水谷八重子さん
:
貧困の問題と生活の再建に住宅政策からアプローチ
『住宅政策提案書』シンポジウム開催
:
特集 雪エネルギー。「雪国」日本の資源
目次はこういった感じで、その他後半には読者の声を載せたページや、
ホームレス人生相談やらコミックやらが載っている。
比較的、社会問題に関するテーマが取り上げられており、
雪エネルギーのように耳慣れないけれど斬新で面白く、
重要な記事がある。
読み物として面白い。
フリーペーパーを作る学生団体に何ページかあげたり
社会貢献活動をする学生団体に何ページが作ってもらったりしたら
学生は自分たちで記事が作れる&宣伝できる&プロの意見を聞けるし
制作側は経費削減できるしウィンウィンなのかなーなんて思ったりしたけど。。。
これを買って以来まだ一度も販売者さんを見かけてない。。。
さすがにもう何版かでてるよなぁ。。。
BOPビジネスに取り組む企業
*ニュトリセット, フランス
1986年 ミシェル・レカンヌ氏により創設。
栄養失調治療食(RUTF : Ready-to-Use Therapeutic Food)の代表的な製品である「プランピー・ナッツ」を製造している。
栄養失調状態の人々は噛む力や消化能力が衰えているため、
そのまま食べられる、ゆるいピーナッツバターのようになっている。
また、調理の必要性もなく、衛生的な水などが不必要である。
参考資料
ニュトリセット 栄養失調治療食の開発で世界最大手(2011年3月) - 調査レポート - フランス - 欧州 - 国・地域別情報 - ジェトロ
WHO | Malnutrition (英語ページ)
国境なき医師団日本|MSF Warehouse | 医薬品 | そのまま食べられる栄養治療食(RUTF)
ビジネスではどうにもならない世界
支援やボランティアでは限界があるし、根本的な解決にならない。
と断言していたわけですが、
支援するしかない状況もあるのだな、と感じた出来事がつい先日。
某駅を降りると、
UNHCR - The UN Refugee Agency (国連難民高等弁務官事務所)
の定期募金募集のキャンペーンをしているスタッフの方々がおりました。
私は支援うんぬん言っていますが、
募金活動には積極的に参加する方で、
なぜなら、今の私には世界を変えるアイデアもノウハウもないので、
今できることは
①できるだけ多くの人に、現実に起こっている社会問題を知ってもらうこと。そのために私はそれを共有すること。
②1円でも10円でも、自分が稼いだお金で、無理のない範囲で社会奉仕に参加すること。
だと思っていて、募金に関しては後者。
少ないバイト代のいくらかが、少しでも誰かの希望になるのなら、
という思いがあるからですね。
支援される方の希望だけではなく、
スタッフの方の希望にもなると思います。
スタッフの方の希望を生み出すこと(というよりはスタッフの方が希望を見出せること)も、
とても大切なことだと思います。
で、話を戻しますと、
UNHCRの募金活動だと思って近づいたら、
こんなチラシを配られました。
その場での募金ならいいけど、定期募金というのはやったことがないし、
もう少し考えたいと思ったのでその時はチラシだけもらって帰りました。
ちなみに、その時見せてもらった、支援物資の高カロリー栄養食品(ピーナッツバター)はノルウェーの会社で、ニュトリセット(*1)じゃなかったなぁ。
難民というのは、
「人種、宗教、国籍、政治的意見やまたは特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受けるかあるいは迫害を受ける恐れがあるために他国に逃れた」人々と定義されている。
(UNHCR Japan - 基本情報 - 難民とは? より)
政治問題や倫理的問題はビジネスでは解決できないし、
こういうのは当面、支援でしか手を差し伸べることはできないのだろうな。。。
この辺はもう少し勉強する必要がある。
「幸せ指数」はビジネスを生むか。
前回BOPビジネスを紹介し、散々「貧困」という言葉を使ってきた。
その「貧困」は、BOPの定義として経済的な「貧困」を示している。
しかし、私は、「心の幸せ指数」を基準にソーシャルビジネスをやりたいと考えているし、多くの人にそう考えてほしいと願っている。
どういうことか。
例えば、
予防接種がうけられなくて命を落とす
十分な栄養が得られなくて苦しい
生活のための水を運ばなければならないから、学校に行けない
こういう状況は改善しなければならないと思う。
改善することによって笑顔や希望が生じるからである。
しかし、
「ここには道路やテレビやゲームはないけど、食糧も家族もいて幸せ」
ならそれでいい。
「道路がなくて困らない」
ならそれでいい。
ゲームがなくてもサッカーボールがあればそれでいいと思うし、
一日に1ドル、2ドルで生活していると計算されるような人々が、飢えることなく家族と幸せに暮らしているのならそれでいいと思う。
今読んでいる書籍である「社会貢献でメシを食う」(竹井 善昭著)の中に、ちょうど私が抱いていた想いを見事に代弁したような言葉があったので引用する。
社会貢献とは、誰かの絶望に寄り添うことではない。希望を生み出し共有することだ。僕らがめざすべきは、涙の共有ではなくて、笑顔の共有だ。
(前述の書籍,p.53より)
先進国の価値観を押し付けてはいけない。
土や木で作られた建物しかない!
パソコンがない!
娯楽がない!
それが不幸なのか。
トイレがなく、公衆衛生の不徹底によって感染病が後を絶たず、
多くの命が失われている。
これは救うべきだ。
全員が全員、ニューヨーカーみたいな生活はできないし、
そうしたら世界は崩壊すると思う。
物理的に。
先進国のものの見方は、
便利か不便か、に偏ってしまう可能性がある。
そうではなくて、社会貢献をするのなら、
現地の潜在ニーズに応えなければならないのだ。
私は、そこにある不幸を救う ためのビジネスをしたい。
そして、sustainable なビジネスがしたい。
例えば、小分け販売で使われる包装袋はゴミとして大量に排出されることになり、環境に悪い。このような二次災害的なことが起こるのを防いだり、改善したりする、BOPビジネスのコンサルタントというかコーディネーターというか、そういったこともできたらいいなと考えていたりする。
最近は新たに関心のある職業(もちろんソーシャルビジネス関連)があるのだが、それについては存在を知った程度なのでもう少し勉強してから記録したいと思う。
理想論だと思われるかもしれない。
「幸せ指数」でビジネスができるのか。
できるかできないかじゃなくて、やりたい。
BOPビジネスとは
私が最も関心のあるソーシャルビジネスの一手法であるBOPビジネスについて、簡単に述べておこうと思う。
※ここでは、関連書籍から自分なりに解釈し、概要をまとめた。引用は用いてないが、参考となった書籍の一部を最後に挙げておく。
BOPビジネスとは、統一された定義はないのだけれど、概ね共通していることは、
BOPはBase of the Pyramidの略称で、ピラミッドは所得別人口構成を示すもの。つまり低所得者層がbopであり、一般的に年収30万円以下で生活する層を指している。その低所得者層をターゲットとしたビジネスをBOPビジネスと呼んでいる。
さらにそのビジネスの結果が、貧困層の生活を改善したり、貧困問題そのものの解決へアプローチしたりする。
BOPビジネスといっても単純に低所得者層に物を売るだけではなく、段階がある。
①BOP層が市場ターゲットとなる。
よく言われる例は、「小分け販売」だ。シャンプーや石鹸など、まるまる買うお金は出せないけれど、1日分、などのように小分けにして販売すると需要はある。
このように、低所得者が購入できる機会を生みだし、低所得者層に商品を販売する段階。
②BOP層がパートナーとなる。
市場ターゲットではなく、共にビジネスを行う段階である。
ここでは身近な日系企業の例を挙げる。それは、ヤクルト。
ヤクルトを自転車等で配達している女性を見かけたことがあると思う。
彼女たちを通称ヤクルトレディという。現在では、台湾やフィリピンに進出している。
女性は家庭に従事するのが女性の在り方だという固定観念のもと、経済的な自立が果たせないことから女性はある種差別を受け、社会的地位が低かった。しかしこのヤクルトレディは、専業主婦をしながらも収入を得ることができるという点で評価され、ソーシャルビジネスに分類される。
途上国で行われるBOPビジネスでも女性の訪問販売は一般的な手法である。
女性はその地域のコミュニティに精通していることや、そのように顔見知りが販売する物に信用や信頼が生じることなどから、店頭販売に比べて商品の浸透がすすむので、女性による訪問販売は一般的である。
今回は一例を挙げるにとどめるが、このようにBOP層の経済的自立を促すようなアプローチの仕方も存在する。
単なるボランティアや支援では、貧困問題の根本的解決にはならない。一方的に支援するだけで、その物資が尽きればまた元の状態に戻るのだし、そもそも支援も無限大にできるものではない。現在も、まだまだ支援物資が足りないから、アフリカでは子供たちの命が毎日奪われているのだし、難民は存在しているのである。
もちろん、BOPビジネスに対する反論はいくつかある。BOPビジネスが完全なる貧困問題解決のための救世主にはなり得ない。(なり得ていない、というべきか。可能性は残したい。)
私はBOP層の経済的な独立を目標としたビジネスを展開したいと考える。
私が思うソーシャルビジネスの在り方については、次回。
参考文献:
BoPビジネス戦略 ―新興国・途上国市場で何が起こっているか
- 作者: 野村総合研究所,平本督太郎,松尾未亜,木原裕子,小林慎和,川越慶太
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/10/29
- メディア: 単行本
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ブログの定義
まず始めに、このブログの意図を明確に定義しておきます。
これはブログではありません。
備忘録です。
ブログの意図を~
私は、ソーシャルビジネス(特にBOPビジネスと言われる類。
わざわざこんなところで語ってないで、
しかし、じゃあ何をどうしたらいいかわからず、
社会貢献やソーシャルビジネスに関して考えていく中で、
無知故の無謀な理想や恥知らずな主張を綴っていくことになると思
よくいる大学生の戯言、
ただの個人的な備忘録、
その程度に受け止めていただければ嬉しく思います。
そしてそれを敢えて公開する理由、
単純に公開した方が書くモチベーションにもなるからというのも少
そんな感じで、このブログの運営はゆるーくやっていこうかなと。
よろしくお願いします。